第4回
「ホップ制限のススメ」

(2005年2月13日)


 レギュ上で鉄砲に様々な規制を加える様になったのは、エアガンの性能が極度に良くなったからに他ならない。マルゼンのKG-9にカートキッチャー付けてた時代には、弾数制限やらホップ規制などなかった。パワー規制も今ほど厳格じゃなかった気がしないでもない。厳格にしたくても、弾測器なんぞなかったから(この世には存在しただろうけど、京都の田舎にはなかった)、厳格に計り様もなかった訳だ。レギュに規制事項がキッチリ入るようになったのは、ガスガン全盛時代からだと思うが、筆者はガスガンの時代は丁度ブランクで、何があったか聞き伝えでしか知らない。エアガンの自動化、ハイパワー化が進んだ事は確からしい。

 弾数制限という規制は比較的ポピュラーで、我が隊もやっていたが、ホップ規制は手賀沼条約機構(TPO)から輸入した規制である。これは、小銃、拳銃のホップを禁止し、機関銃や狙撃銃のホップを有りにして、実銃同様に射程に差を付ける規制である。これはなかなかアイデア賞ものの規制と思う。

 こうした規制を考えるに至ったのは、電動ガンが全盛になった時代でも、ボルトアクションの狙撃銃に愛着する人が多かったり、高い金だして機関銃買ったりする人もいるからだろう。しかしながら、ご存じの通り、これらの鉄砲は単純に比較すれば、電動ガンの方が性能が良い場合が多いので、愛着があろうが金がかかって様が、戦闘では電動ガンの敵じゃなかったりするのである。

 TPOに加盟した当時のクラフトフェルトは、全員、XM177E2装備。つまり小銃なのでホップが使えない。ところがそれまでのゲームでは、普通にホップ射程で戦闘していたから、初めてTPOのゲームに参加した時のホップ規制への感想は、実は散々なものだった。曰く「自分の弾は届かないのに、敵の弾はしっかり飛んでくる」「こんなションベン弾、当たりませんよ」まぁ、文句が多い。ついでにいうと、1会戦200発しか弾数を持ってないから、戦闘終盤では弾がなくなってる。

 もっとも、都内のフィールドが全部つぶれて、TPOに加盟する以外に部隊として存続できない危機的状況だったから、文句言うなんて以ての外。そんな訳で、心境としては、米軍の圧倒的物量に銃剣で立ち向かう日本軍なみの悲壮な決意で戦闘していたのである。

 そんな我が隊でも、軽機関銃が制式化され、エア・コッキングのショットガンがホップ化となれば、これを長射程用の銃として採用し、電動狙撃銃(これについては曰わく付きの話があるが)の使用も検討している。ホップ規制を上手につかってリアルなゲームを楽しむ事は可能であると思う。



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