爺ちゃんの軍歴証明書(海軍)を申請した話。

爺ちゃんの軍歴証明書(海軍)を取り寄せた際の手続きを書き留めておきます。
3親等以内の親族に第二次大戦時で軍隊に所属していた方がいる場合、軍歴証明書を取得することができます。
軍歴証明書は、海軍だと厚生労働省、陸軍だと地方自治体、の管轄になります。
陸軍の場合は手続きが少し複雑になるようなので、こちらの方のツイートを参考にするといいと思います。

・まずこちらにアクセスして「旧軍人軍属の個人情報開示申請書」をプリントアウトし記入
・申請者の本人確認ができる書類(運転免許証or健康保険証orマイナンバーカードをコピー)
・申請者の30日以内に発行された住民票
・調査対象者との続柄が確認できる書類(私の場合は父親と祖父の戸籍謄本を用意)

これらの書類を封筒に入れ、ここへ送ります。


厚生労働省社会・援護局援護・業務課調査資料室 海軍:資料第二班
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2


すると2週間後、ポストにこのようなものが届いていました。
軍歴証明書の内容については、ミリオタたにしさんが解説してくれました。

 

今回、軍歴証明書の申請にあたって思ったことは「かなりナイーブな情報なのだな」ということでした。
私の爺ちゃん(父方祖父)については、最後まで同居し相続権も委ねられたため決定権が私にあり、よく戦争経験についても本人が語っていたので申請に至ったのですが、母方祖父の軍歴証明書については母や伯父にいい顔をされなかったため申請を諦めました。
ミリオタたにしさんも父方祖父の軍歴について興味はあるようですが「親父に訊かないとなあ…」と申請には至っていません。
恐らくですが、私の爺ちゃん(父方祖父)は予科練で内地におり口外できないような行為や経験をしていなかったため、軍隊時代の話をすることに抵抗がなかったのだと思います。
私の母方祖父や、たにしさんの父方祖父は、外地に派遣されており実戦を経験しています。そして共通していることは、あまり戦争経験を語ろうとしなかったことです。決して誇れない経験や惨状を目にしたのだと思います。軍歴証明書の申請というのは、それら本人が語りたくなかった個人情報を手に入れるということでもあります。それを興味本位で申請することは果たしてどうなのか、故人本人の意思を尊重する結果になるのだろうか…とぼんやり思ったのでした。